最近、節水トイレが話題になっています。
長い間、トイレを買い替えていないあなた、ご存じでしょうか。
古いトイレを節水トイレに変えると、非常に大きなメリットがあるんです。
節水といいながらも、工事費などを考えると元を取るのに何十年もかかるのでは…?
など今節水トイレに買い替える恩恵をあまり感じられないかもしれません。
しかし実際は違います。
節水の他にも様々なメリットがあります。
今回は、古いトイレから節水トイレに変えることのメリットを解説していきます。
また現在の古いトイレでも行える節水術も紹介していきます。
節約できた分で旅行に行くのもいいですね!
古いトイレから節水トイレに変えるメリット
古いトイレから節水トイレに変えるメリットは以下の5つあります。
②節電(約70%減)
③充実した機能(高齢者にも優しい)
④お気に入りのデザインで癒される
⑤掃除やメンテナンスが楽になる
それぞれ詳しく解説していきます。
①約30~70%の節水が可能
一回の排水(大)で必要とする水量を以下にまとめました。
・20年ほど前のトイレ…約13L
・10年前までのトイレ…約8L
・節水トイレ…4~6L(機種やメーカーによって変動)
約30~70%の節水になります。
また水道代で考えますと…
・20年ほど前のトイレ→節水トイレ…約10,000~15,000円/年
・10年前までのトイレ→節水トイレ…約4,000~7,000円/年
トイレ工事やトイレ本体代など含め、相場は約10~15万円ですから水道代だけでも約10年で元が取れます。
※参考 省エネ・防犯住宅推進委員会 / 省エネ・防犯住宅推進アプローチブック
https://www.kensankyo.org/business/residencedock/pdf/approach_book.pdf
②約70%の節電が可能
便器が消費する電力は、主に暖房便座やウォシュレットがあります。
古いトイレに比べ、節水トイレは様々な機能が付いていますが、単に電力に頼っているわけではなくトイレの構造を工夫して節電につなげているわけです。
※TOTO、LIXIL、Panasonic最新トイレのスペックを平均
③高齢者にも優しい充実した機能
近づくと自動で開く便座や多くの機能をボタン1つで行えるリモコンなど、従来は手動で行ってきたことのほとんどが自動化しています。
年を重ね、体が思うように動かなくなっても安心です。
④スタイリッシュなデザイン・カラー
現在主流のデザインは、コンパクトで清潔感あるデザインでトイレ空間が広くなったり、高級感を感じることができます。
またメーカーによってはカラーも選べますので、自分の思い描いたイメージに近づけることができます。
古いトイレ空間は、白ベースで少し寂しいですが、豊富なデザインから床や壁紙もついおしゃれにしたくなります。
トイレ1つですごくワクワクしますね。
⑤掃除やメンテナンスがらくらく
表面加工や水流、自動洗浄、便器の構造など、現在のトイレはにおいやよごれが溜まりにくくなっています。
古いトイレに比べてつまりや水漏れも起こりにくいです。
以前のように便器をブラシでゴシゴシ擦らず、軽くなぞるだけで汚れが取れるほど進化しています。
おすすめの節水トイレ3つ
節水力はもちろん、素材や他機能を見ても大手トイレメーカーの節水トイレは非常に魅力的です。
ここでは、大手トイレメーカーのおすすめ節水トイレを紹介します。
TOTO ネオレストシリーズ
eco小洗浄により小の排水量が約3Lと非常に少なく節水できます。
また暖房便座の自動切換えや便座・蓋の保温構造により節電も効率よく行います。
便器素材「セフィオンテクト」は便器表面がナノレベルに滑らかで汚れが付きにくくなっています。
さらにウォシュレットは空気を含んだ水滴により、少量の水でパワフルな洗浄力があります。
LIXIL サティス
暖房便座の自動切換え、便座・蓋の保温構造に加えウォシュレットの水は使うときだけ温めるため、しっかり節電してくれます。
便座はゆったりとしたスクエア形状で座りやすく、心地よい音楽を再生できトイレが癒し空間に一変します。
カラーはシックな3色から選べます。
ハイパーキラミック(表面が滑らか)とアクアセラミック(水がなじみやすい)が汚れや水アカの固着を防ぎます。
Panasonic アラウーノ
便座の素材に樹脂を使用しており座った瞬間に「ヒヤッ」としません。
また3種類のセンサーにより、精密に人を感知しムダな電力を削減できます。
有機ガラス製便器により汚れが固着しにくくなっています。
さらに洗濯機のように洗剤をセットして、排水するごとに洗浄できます。
またウォシュレットには様々なモードがあり、気分や好みに合わせて選ぶことができます。
古いトイレでの節水方法
節水を前向きに検討していても、費用面でなかなか踏み出せないこともあるかと思います。
ここでは、古いトイレでも今すぐできる節水方法を紹介します。
タンクに節水アタッチメントを取り付ける
タンク内に工夫をすることが、古いトイレの節水方法としてよく知られています。
タンク内にペットボトルなど重いものを入れておくと、水位が保たれつつタンク内の水が少なくなり節水できるといわれています。
しかし実際はつまりなど故障の原因になります。
市販されているトイレタンク用アタッチメントを取り付けましょう。
大・小を上手に使い分ける
小があるトイレであれば、使い分けることで節水できます。
古いトイレの大と小では一回排水量に約2Lの差があります。
すべて大で使用した場合と使い分けた場合で比較すると、年間で約4,500円の節水になります。
年度別のトイレ水の必要水量の推移
技術の進歩により、トイレ水の必要水量は少なくなってきています。
あなたが現在使用しているトイレと比べ、どれほど節水できるのか改めて確認してみましょう。
・1975年製以前…20L
・1976~1993年製…13L
・1994~1998年製…10L
・1999~2005年製…6L
・2006年製…5.5L
・2007~2016年製…4.8L
・2017年製…3.8L
※参考 TOTO「Q3 トイレでどれだけ水を使うの?」一回当たりの洗浄水量(大)とCO2排出量
https://jp.toto.com/greenchallenge/value/q03.htm
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