私は76歳の母と同居しています。
高齢の親と同居していると色々な苦労があります。
その中でもトイレの問題が大変でした。
さて排尿・排便に悩む高齢の方、高齢者を介護をしている方へ。
トイレが狭いことや排尿・排便が間に合わないといった理由で介護用ポータブルトイレを検討しているのではないでしょうか。
しかしメーカーや機種も様々なものがあり、どれを購入すればいいのか迷ってしまいますよね。
あなたの悩み今すぐに解決できます!
今回は、介護用ポータブルトイレの選び方を徹底解説します。
また私がおすすめするポータブルトイレも紹介したいと思います。
高齢になればそれだけ、自分では管理できないことが増えます。
ですから正しい情報をたくさん集め、快適な生活を送れるよう行動しましょう。
介護用のポータブルトイレの選び方
普通の便器とは違い、ポータブルトイレは自由度が高いです。
そのためいろいろな種類があり迷ってしまいます。
ここでは押さえておくべき選び方・ポイントを解説しますが、共通していえることは「あなたが悩んでいることを解決できる機能が備わっているか」ということです。
介護用ポータブルトイレは以下の3つを確認しましょう。
・サイズ
・その他あなたの悩みを解決する機能
素材や形状を決める
ポータブルトイレの素材は主に4種類があります。
プラスチック製、木製、スチール製、その他金属製があり、その重さから安定感や持ち運びやすさが決まります。
使用者の状態(ふらつきがあるかなど)を考慮しましょう。
また各部位(ひじかけ、せもたれ、蹴り込みスペース)の有無やサイズ、可動性も判断基準となります。
※蹴り込みスペースとは、便座に座った状態で足を便器側にひくことができるスペースのことです。
便器から立つ際に重要で、しっかり踏み込み立てるメリットがあります。
木製のポータブルトイレには蹴り込みスペースがないことが多いため注意が必要です。
体格や設置スペースから絞る
お尻の大きさと同じくらいの便座幅のものを選びましょう。
設置スペースを広く取れない場合はコンパクトサイズが多いプラスチック製を選ぶと良いです。
また高さも重要です。
座って両足がつけるものが理想で、高さ調整できるポータブルトイレであればなお良いです。
その他のオプションもチェック
ポータブルトイレの各部位の可動や取り外しができると、掃除や介助が行いやすいです。
また便座では、冷たさを感じない樹脂製便座や暖房便座を選ぶと良いです。
快適さだけではなく、急な冷感によるショック症状を避けることができます。
さらに通常の便器同様にウォシュレット機能が付いているものもあります。
おすすめ介護用のポータブルトイレ3選
冒頭でも触れましたが、介護用ポータブルトイレは普通の便器以上に様々なメーカーが色々な機種を発表しています。
ここでは、使用者も介助者も使いやすいことに焦点を当てておすすめポータブルトイレを3つ紹介したいと思います。
パナソニック エイジフリーライフテック ポータブルトイレ
土台がしっかりしていてプラスチック製にもかかわらず安定しています。
また高さを10段階調節できるので安心です。
さらに各部品の取り外しができ掃除もラクラク、消臭剤を練り込んだ取っ手付きポットで汚物をかんたんに処理できます。
また左右にポケットも付いておりトイレットペーパーなど収納可能です。
素材:ポリプロピレン(本体)、樹脂(背もたれ、ひじ掛け)
重さ:約8㎏
大きさ:約62×60×76~85cm(幅×奥行×高さ)
可動域:ひじ掛け高さ調整(座面から18.7~23.3cm)、便座高さ調整(35~44cm)
ウォシュレット:なし
キャスター:なし
価格相場:16,000円
アジア資源 楽々健 ポータブルトイレ
フレームと便座、タンクバケツだけのシンプルな構成で、すべて分解可能です。
フレームは小さく分解することができますので、持ち運びに便利で細部まで掃除をすることができます。
介護用ポータブルトイレの他に災害用ポータブルトイレとしても利用できます。
高さは5段調整が可能です。
軽くてコンパクトなのが魅力ですが、反対に安定性や機能性は少し乏しいように感じます。
素材:アルミニウム(本体フレーム)、ポリエチレン(他)
重さ:約3.7㎏
大きさ:57×52×75~85cm(幅×奥行き×高さ)
可動域:便座高さ調整(40~50cm)
ウォシュレット:なし
キャスター:なし
価格相場:8,000円
Sun Ruck 水洗式ポータブルトイレ
ポータブルトイレでは少ない低価格の水洗式です。
本体に水を12L溜めることができ、一度の吸水で100回の水洗ができます。
また2段構造で便座と貯水タンクの段、排水タンクの段が分かれており、臭い漏れもありません。
排水タンクは21Lの容量があります。
底が面なので安定はしますが、ひじ掛けがないのでふらつく方は少々座りにくいかもしれません。
サイズが40cm四方と非常にコンパクトで、広いスペースを確保できない場合にもおすすめです。
素材:ポリエチレン
重さ:約5㎏(給水、排水が空の場合)
大きさ:40×42×40cm(幅×奥行き×高さ)
可動域:なし
ウォシュレット:なし
キャスター:なし
価格相場:10,000円
古い介護用ポータブルトイレの捨て方
介護用ポータブルトイレは、種類によって廃棄方法が異なります。
多くは排水タンクやバケツなどを取り外せますが、本体は細かく分解することが難しく粗大ごみで廃棄しなければなりません。
市区町村によって異なりますが、だいたい40~50cm以上の大きさの場合粗大ごみとして廃棄しなければならず費用がかかります。
先ほど紹介した「アジア資源楽々健ポータブルトイレ」は、小さく分解できますので、不燃物として廃棄することができます。
どうしても粗大ごみとして廃棄したくない場合は、ノコギリなどで細かく裁断し不燃物または可燃物として捨てることもできます。
新しくポータブルトイレを検討する際には、捨てる時のことも考えて選んでみましょう。
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