最近トイレがつまりやすくなった、流れにくくなったなどのお悩みはありませんか?
長いこと使ってきたから寿命かもしれないなんて思うかもしれません。
しかしトイレがつまりやすくなるのは寿命とは限りません。
早まって無駄な出費をしてしまう前に、できることから始めましょう。
今回は、トイレがつまりやすくなる原因やその予防法を解説していきます。
私はつまりやすくなったことを放置していたがために、多大な修理費を支払うことになってしまったことがあります。
あなたには、おおごとになる前に対策・予防を行ってほしいと思います。
高齢になればそれだけ、自分では管理できないことが増えます。
いつもと少し様子が違うなと感じたら、すぐ解決するようにしましょう。
高齢者のトイレがつまりやすい原因
高齢になるほど「これくらい大丈夫だろう」と根拠のない自分の基準を作ってしまいがちです。
そんな安直なルールがトイレをつまらせる原因になります。
高齢者がトイレをつまらせる主な原因には以下の3つがあります。
・食べ残しや食品をトイレで処理しようとする
・トイレットペーパー以外の紙を流してしまう
なぜこれらを流してしまうとトイレがつまるのか詳しく解説します。
紙おむつ・尿とりパッド
トイレットペーパーは紙だから同じ紙製の紙おむつなども流して大丈夫と認識している方が多いです。
トイレにトイレットペーパーを流せるのは、水に溶けやすいからです。
紙おむつなどは、水に溶けませんので細かくならずそのまま流され、つまってしまいます。
また着脱の際に誤ってトイレに落としてしまうこともありますので、注意しましょう。
参考サイト:トイレにオムツが詰まったときの対処法と注意点を紹介
食べ残し・食品
便はもともと食べ物ですから食べ残しや食品も同様にトイレへ流せると思うかもしれません。
しかし便は食品があらかじめ体内で細かく分解されていますので、トイレに流してもつまることはありません。
食べ物はとトイレの水では溶けませんのでそのまま流れ、つまってしまいます。
また食品や食べ残しに含まれる油は、排水管に蓄積しトイレをつまりやすくさせます。
トイレットペーパー以外の紙
ティッシュペーパーやペーパータオル、トイレットペーパーの芯も紙製ですので、トイレに流せると思う方もいるかもしれません。
若い方でもこのような間違った認識をしている方がいるようです。
トイレットペーパーは特別トイレの水で細かく溶けるように開発されていますが、トイレットペーパー以外の紙はトイレに流すことを想定しておらず排水管をつまらせてしまいます。
高齢者のトイレつまり予防策
長年の癖や認知障害により、間違った行為を改めることは難しいと思います。
そんな時は、トイレをつまらせる行為を物理的・根本的に行えないようにすればよいのです。
室内にトイレットペーパー以外のものを置かない
鼻水が出るかもしれないからティッシュペーパーを。
トイレをおしゃれ空間にしたいからインテリア小物や観葉植物を。
5~10分の時間つぶしに文庫本を。
などいろんなものをトイレに置きがちです。
それらをすべて取っ払うことが根本的な解決となるでしょう。
誤ってトイレに流してしまう恐れが一切なくなりますからね。
しかし蓋つきのゴミ箱は置いた方が良いです。
紙おむつやトイレットペーパーの芯、ポケットに入っていたゴミなど…捨てる場所を設ければトイレに流してしまうことをいくらか避けることができると思います。
水流の強いトイレにする
トイレの経年劣化やもともとの排水管の設計(蛇行が多い)、直水タイプのトイレでは水流が弱くつまりやすい傾向があります。
最近のトイレはうずまき排水でつまりにくくなっております。
しかし先ほどのように排水管の設計が原因となることがありますので、自己判断ではなく業者と相談しながら、改善していくことが重要です。
1日1回はラバーカップで吸い上げてみる
つまりが起きてからラバーカップ(スッポンなど)で解消する方が多いです。
しかし現状つまることが多くなっているのなら、毎度つまりを想定してラバーカップを使用してみましょう。
ラバーカップは正しい方法で使用しなければ効果がありません。
1)ラバーカップのゴム部分がすべて浸るまで水をためる(バケツで水を追加しても良い)
2)ゆっくり押し込んで、勢いよく引っ張る
3)何度か繰り返し水が引くのを確認する
4)バケツ等で水を足し、もとの水位に戻ることを確認する(レバーで水は流さない)
夜は照明を点灯しておく
年齢を重ねると薄暗い場所が非常に見えにくくなります。
これが原因で手元や周囲が良く見えず、落とした下着や小物により、つまらせてしまうことがあります。
夜間にもトイレへ行くことを考え、照明はつけたままにしておきましょう。
また人感センサーつきのライト(人を感知し自動で明かりをつける)もあります。
電気代が気になる方は、そちらも検討してみてはいかがでしょうか。
つまりはトイレの修理業者にまかせるのが安全
年に1回つまりが起きる程度であれば、業者でなくても薬剤やラバーカップを使えば解消することが多いです。
しかし1か月~数か月に1回つまりが起こるのであれば、排水管にかなり汚れが蓄積しているはずです。
また10年以上便器を変えていない場合も同様で、一度業者に見てもらうことが大切です。
そして高齢者がつまりを起こす原因の多くが、素人では解消できないほどのつまりを起こしてしまうことも覚えておきましょう。
まとめますと
・長年同じ便器を使っている
・薬剤やラバーカップを使ってもつまりが解消しない
・紙おむつなど大きな物がつまりの原因かもしれない
このようなケースでは素直にトイレ業者に依頼しましょう。
修理費を節約しようと渋れば、さらなる故障の原因となりますので気を付けましょう。
認知症なら対策をしっかり
紙おむつや下着をトイレに流してしまう、大量のトイレットペーパーを一度に流してしまうなど、トイレの後始末ができなくなるのは、認知症の初期症状である可能性があります。
正しい判断ができない状態なのです。
同居人からの注意で改善できない場合は、認知症を疑った方が良いかもしれません。
一度医療機関に相談してみましょう。
また認知症であった場合には、問題に対して自分で改善することができません。
問題を起こす可能性がある物をすべて取っ払う必要があります。
このようにトイレのつまり問題1つにしても徹底的に対策しなければなりません。
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