あなたやご両親が、最近トイレを汚すことが多くなってお困りではありませんか?
以前はトイレを普通に使えていたのに、なぜ…。
むしろきれい好きだったのに、やはり年をとったということなのか…。
高齢になると、仕方がないことなのか?それとも病気なのか?
などなど不安になってしまうことがあるかと思います。
あなたの悩み今すぐに解決できます!
今回は、今すぐできる対策と疑うべき病気について解説していきます。
疑われる病気については、「トイレを汚してしまう」ことを焦点において紹介しています。
しかし、持病など人によって抱えている状態は異なります。
他の病気が潜んでいるかもしれません。
自己解決せず一度、医療機関で調べてもらいましょう。
高齢者がトイレを汚す例
年齢を重ねると想像を逸したようなトイレの汚し方をする時があると思います。
ここでは3つ例を挙げます。
はじめはショックかもしれませんが、あなたの悩みは多くの方も経験していることですので、あまり落ち込まないでください。
トイレに入る、扉を閉める、便座の蓋を開ける、ズボンを下げる、便座に座る
高齢になれば、トイレに入ってから用を足すまでに時間がかかります。
反対に筋肉の衰えにより便や尿を長く我慢することができません。
これにより用を足す準備が完了する前に、間に合わず汚してしまうのです。
男性が排尿する場合、立って行うことが多いです。
高齢になるほど、安定して立ち続けることが難しいこともあります。従って的が定まらずに便器の外へ尿をしてしまうことがあります。
また尿の切れが悪く、排尿終盤の処理が上手くいかない場合も考えられます。いずれにしても、便座に座って尿をしてもらうことが得策ですが、排尿を立って行うことにこだわりがある男性もいます。
そんな時は、尊厳を大切にして配慮してあげることが重要です。
高齢者になるほど、ふらふらしたりお尻の感覚が鈍くなってきます。
すると便座に正しく座ることができずに用を足してしまうことがあります。
ちょっとした工夫が必要になってくるでしょう。
現状を受け入れ、対策していきましょう。
高齢者がトイレを汚すときの対策
トイレを汚してしまうにも様々なケースがありますが、以下の3つの対策を行えば大抵解決することができるでしょう。
・便座にできるだけ深くこしをかけてもらう
・男性であれば座って用を足してもらう
使いやすいトイレにリフォーム
高齢者が使いやすいトイレ空間には3つのポイントあります。
手すりの取り付けや入り口の段差をなくすことですばやく排尿・排便を行うことができます。
手すりには様々な種類があります。
設置する位置や形状など、排尿や排便をイメージ・シュミレーションしながらトイレ業者と相談してみましょう。
杖や車いすなど補助具を使っている場合でも、スムーズに出入りできます。
また介助者も負担なくサポートできます。
さらに最近のトイレは、タンクが小さくなりトイレ空間を広くすることができます。
便器自体が昇降したり人が近づくと便座の蓋が自動で開くものなど、いろいろな機能が備わった便器があります。
便座にできるだけ深くこしかける
尿を外さないために重要です。
また便座に正しく座れない場合は、座る位置に大きく印をつけてあげましょう。
男性であれば座って用を足す
高齢男性が排尿する場合、便座に正しく座れば汚すことは少なくなるでしょう。
しかし多くの男性は立って尿をすることにこだわりがあるので、尊厳を大切にして床に新聞紙を引くなど対策を行うことも1つの考え方かと思います。
トイレで不便と感じる点を相談して対策していく
多機能な便器に交換するにしてもバリアフリー工事をするにしても、その時々で不便と感じている点について対策しましょう。
これから必要になるかもしれないからと余計に対策を講じれば、逆に使いにくくなります。
さらに、今後すべての対策が必要になってくるわけではありません。
例えば必要ないのに手すりがあると、邪魔になりますよね。
リフォームだけでなく新聞紙など身の回りの物を使って対策してみるのもいいでしょう。
着脱が大変という場合には、手伝ってあげることが得策かもしれません。
工夫することに際限はありません。
「切迫性尿失禁」を疑ってみる
尿失禁の中で二番目に多い疾患です。
腹圧性尿失禁(くしゃみなど急激にお腹に圧がかかると漏れる)が50%、切迫性尿失禁は11%となっています。
正常であれば、膀胱に尿が溜まり始めると勝手に流れ出ないよう制御します。
しかし切迫性尿失禁はこの制御機能が働かず、尿道付近まで流れてしまうために「突然の尿意→間に合わない」という現象が起きてしまうのです。
切迫性尿失禁の原因疾患はたくさんありますので、加齢だからとあきらめず医療機関に相談しましょう。
かかりつけの先生がいる方は、まずそちらに相談しましょう。
特にかかりつけの先生がいない場合は「泌尿器科」がある総合病院に受診してみましょう。
現在では20~30年前と比べ、色々な病気が解明されています。
加齢と一言で終わらせてしまうことはあまりに危険といえるでしょう。
トイレをリフォームする、身近なもので対策する…いずれにしても、一度医療機関に相談しましょう。
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